マリファナ・マーチ2008 in TOKYOのお知らせ vol.1


マリファナ・マーチ2008 in TOKYOのお知らせ vol.1

(2008年4月7日/カンナビスト事務局)

■今年の5月11日(日)、東京港区の青山公園(南地区)でマリファナ・マーチ2008 in TOKYOを行います。マリファナ・マーチは大麻(マリファナ)の規制見直しを訴える世界共通行動で、日本では2001年に東京渋谷で行われてから今年で8回目になります。昨年のマーチには1000人以上が集まりました。
 当日4時からは参加者一同で会場の六本木地区から渋谷までマーチ(行進/ヒューマン・パレード)をします。この行進には大麻問題をはじめとして人権・マイノリティ・多様な価値観の共存を訴える仲間が参加します。昨年のマーチでは、青山通りから表参道にかけて最近珍しいぐらいの長蛇の人の列が続きました。今年はさらに大きな規模になっていくと思われます。

■大麻は「乱用薬物」「麻薬」「覚せい剤」と同じような扱いを受けています。毎年2000人を超える人々が大麻取締法で逮捕されていますが、そのほとんどは、ごく普通に生活してきた一般市民や学生です。薬物依存者とか、乱用者といったイメージとはかけ離れた人々です。
 主な先進国では、大麻が自由なことで知られているオランダだけでなくドイツ、スイス、イギリス、フランス、スペイン、カナダ、オーストラリア、ロシアなど、大麻は「非犯罪化」(犯罪としては扱わないこと)されています。手錠をはめられたり刑務所に入れられるような刑事罰からは外されています。アメリカでも12州で非犯罪化されており、連邦法でも単純所持・栽培に関しては刑罰は重くはありません。
 このような世界の趨勢は、大麻には著しい有害性は認められないという事実が客観的に認められてきたことによるものです。また、大麻は他の有害性の高い規制薬物に手を出す入口になっているという反対論を耳にすることもありますが、その反対論が今から30年以上前に発表された本家、アメリカに於いては、その後の調査によりすでに否定されています。
 しかし、わが国では長い間、大麻に対して偏見や誤解がまかり通ってきました。大麻の所持や栽培は、窃盗や傷害と同じ刑事事件です。大麻の所持は懲役5年以下、栽培は懲役7年以下と定められています。逮捕された人たちは、仕事や社会的立場を失ったり、家庭生活が立ち行かなくなったりしています。
 大麻に限らずいろいろな嗜好品、香辛料、ハーブ類は人の健康に影響を与えます。近年、タバコや過度の飲酒が健康に悪影響を及ぼすことが語られています。大麻も完全に無害とは言い切れませんが、その有害度は比較的低く、特に現在のような重犯罪として扱わなければならない理由はありません。
 わたしたちは、このような日本の大麻規制の状況は公権力による人権侵害であると訴えてきました。

■現在の大麻取締りは理不尽ではないかという市民の声が上がっています。この現実を知ってください。現在、厚労省の委託研究調査では、わが国で大麻を経験したことのある人の数は、おおよそ50万人以上100万人に届くと推定されています。
 ところが大麻問題は、薬物問題も含めてですが、社会的に議論することが認められない、タブー化している状況にあります。こんな状態はおかしくはないでしょうか。大麻について、いまの規制に問題があるという意見が、ある程度の規模で存在していることを直視してもらいたいと願っています。
 わたしたちは、これまで多くの人権問題がそうであったように、まず理不尽な状況におかれている人たちが存在していること。それが少数者であっても、その理不尽さを訴える声を上げることが大切だと考えています。
 この「マリファナ・マーチ」は、そんな声があることを明らかにするための集まりです。集会では、フリースピーチ、展示、音楽、パフォーマンスのほかフリーマーケットなども行います。集会終了後、午後4時(予定)からはいろいろな人権問題に取り組んでいる人たちとも手を結び、ヒューマン・パレード(行進)を行います。

■マスメディアの取材など、積極的に対応いたします。ご関心のある方は、カンナビストまでご連絡ください。

○連絡先 カンナビスト 電話 03-3706-6885 090-6049-0518
○マリファナ・マーチ2008 in TOKYOの日時・場所
日時:5月11日(日)昼12時〜。ヒューマン・パレードは午後4時スタート(予定)。
場所:青山公園(南地区)/港区六本木7丁目。東京メトロ千代田線「乃木坂」徒歩1分・日比谷線「六本木」下車徒歩5分。

○マリファナ・マーチ2008は東京のほか、大阪、札幌、沖縄での開催も計画中です。
 大阪:6月1日(日)14:30-17:30 大阪城公園・顕彰塔前広場
 札幌・沖縄:詳細未定

(注1)マリファナ・マーチとは……毎年5月に世界各国の180を超える都市、町、村で行われる非営利の世界同時イベントです。大麻(マリファナ)の規制の見直しを求めて1998年にスタートし、日本では東京、大阪、札幌などで開催されています。
 マリファナ・マーチの世界共通スローガン……「医薬品として認めよ!(Release The Medicine) 大麻で逮捕するな!(Stop All Cannabis Arrests) 病人を救え!(Heal The Sick)真実を語れ!(Stop The Lies) 自由を奪うな!(End The Prison State)」

(注2)カンナビスト……日本の大麻(マリファナ、カンナビス)取締りは、著しい有害性は認められない大麻に対し過剰に厳しい刑罰を科しており、年間3000人以上の市民が
逮捕されている状況は公権力による人権侵害であると訴えている非営利の市民運動。
1999年設立、会員4288人。http://www.cannabist.org/index.html)

※このイベントは日本国憲法第19条(思想・良心の自由)、21条(表現の自由)に基づくもので法律を遵守して行われます。