マリファナにまつわる神話と真実 [目次] [前へ] [次へ]

10. マリファナ、心理学、精神錯乱

【神話】

 マリファナは永続的な精神障害を引き起こす。青少年の場合、たまにマリファナを使う程度でも精神的な損傷をもたらす。マリファナで陶酔している間、使用者は理性を失い、異常な行動を取る。

「マリファナは中毒性精神病、不安発作、フラッシュバック、妄想、離人症、幻覚、パラノイア、抑えのきかない攻撃性などを含む精神異常を引き起こす」
---国際ドラッグ監視隊(1996年)

「マリファナは躁うつ病や精神分裂病などの精神病を発病する引き金となることが知られている」
---カリフォルニア州麻薬取締官連合(1996年)

「マリファナは…社会との健全な関わりの発達を妨げる。……また、若者の判断能力にも悪影響を与えるようだ」
---薬物濫用防止センター(1996年)

「THCは論理的行動を制御する基礎生化学的神経構造に永続的な損傷を与える」
---ニューヨーク大学医学センター、ガブリエル・ナハース医学博士、他(1994年)


【事実】
 マリファナがティーンエイジャーや成人に心理学的損傷あるいは精神病を引き起こすという確固たる科学的証拠は存在しない。マリファナ使用者の中には、マリファナ摂取後にパニック、不安、パラノイアなどの心的苦痛を経験する者もいる。こうした経験は本人にとって恐ろしいものだが、一時的なものである。非常に大量に摂取した場合、マリファナは一時的な中毒性精神病を引き起こすことがある。このような事象が起きるのはごく稀であり、ほとんどは喫煙ではなく経口摂取した場合に限られる。マリファナが使用者の行動に大きな変化をもたらすことはない。
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